かえるの輪唱

<春を告げる雪>

玖渚01「赤音ちゃん、ちょっと待って。帰る前に僕様ちゃんはいーちゃんの居る前で怒んなくちゃいけないんだよっ」
ぼく01 テレビを消して、哀川さんに入れ替わる宣言をした園山赤音さん…いや、名も無き彼女と言った方が正しいかもしれないが、とにかく赤音さんを呼びとめた。可愛らしく腰に両手をやって、怒っているポーズをとっている。珍しい。
園山01「ん?何かね玖渚ちゃん」
玖渚02「謝って欲しいんだよーあそこまでめっためたに機械類壊された事、僕様ちゃんはともかくいーちゃんが凄く怒ってるんだよっ?」
ぼく02「いや、確かにちょっと怒ったけどぼく別に謝って欲しくないし…」
園山02「ああ、それは済まなかった。玖渚ちゃんの力作だとは分かって居たんだが、あの場はそうせざるおえなくてね」
ぼく03「ぼくに向かってあやまんないで下さいませんか…」
玖渚03「大体なんでディスプレイまで壊しちゃたの?あれ、画面おっきくて気に入ってたのに!っていーちゃんが」
ぼく04「言ってねえよ」
園山03「すまない、少年。玖渚ちゃんのことだからディスプレイにも別個の本体を仕込んでいたり、カメラ類を仕込んであったりする可能性も疑ったのでね」
ぼく05「いやあれぼくのじゃないですし。玖渚に謝って下さいよ」
玖渚04「ちぇ、バレてたか…っていーちゃんが言ってるんだよ」
ぼく06「バレてたかじゃないだろ玖渚!んなもん仕込んでたのかお前!!つーかぼくは言ってねえ!」
玖渚05「大体壊した犯人が分かってるんだから弁償してくれてもいいんじゃない?とお金にケチないーちゃんが言ってます」
ぼく07「ケチとか言うな!」
園山04「うーん。そこは簡便してくれないかな、少年。あれを弁償するとなるとそれこそ天文学的費用がかかる。幾ら私と言えど有り金ごっそり無くなってしまうよ。頼む。今度君のアパートにカップラーメンを1箱贈るからそれで手を打ってくれ」
ぼく08「天文学的費用がかかるパソコンとカップラーメン一箱って随分落差がありますね。何でカップラーメンなんですか」
園山05「君、貧乏そうだから」
ぼく09「貧乏そうで悪かったな!!」
玖渚06「いーちゃんが、仕方が無い、醤油味と塩味は絶対入れて下さいよ、だって。いーちゃん、結構カップラーメンはオーソドックスなのが好きだもんねー」
ぼく10「ああ、確かにカレーラーメンとかは邪道だよな。やっぱラーメンは塩と醤油に限る…って違うだろ!」
動転の余り戯言遣い、人生二度目のノリツッコミ。
「人の台詞を勝手に捏造するな!哀川さんですか貴方達!!」
園山06「成る程、哀川潤は人の真似や声帯模写が上手いと言う意味だな、それは?いや勉強になった。有難う、少年」
ぼく11「ああっしまった!嵌められた!?」
玖渚07「流石七愚人はふざけている様で人のハメ方が違うねー」
ぼく12「お前も手伝ってただろかなり!諸悪の権化だろ!!」
玖渚08「あははーそろそろ時間だね赤音ちゃん。ばいちゃー」
園山07「さようならだ、少年。もう二度と会う事は無いだろう」
ぼく13「二度とぼくの目の前に姿を見せないで頂けると有り難いです。カップラーメンは送らないで下さいよ!?」
園山08「あははははは…」(バタン)

玖渚09「やー愉快な人だったんだね、赤音ちゃん」
ぼく14「もう勘弁してくれ…」