第六幕……誕生日(仮) 台本

※台本をそのまま掲載しております。

<仲よし村.wav>
玖渚01「お誕生日おめでとう」
いー01「え?」
玄関を開けたら行き成り満面の笑みで友が抱き着いてきた。
「おめでとうって」
ぼくの誕生日は今日ではないし、そもそも人に誕生日を祝われると言うのが中々どうして未知の経験であった。
理由は簡単。一に交友関係が狭い。二に誕生日を教えない。三は二の補足で自分の誕生日を覚えていない。
しかし、そこでどうして自分の誕生日が今日では無いと分かったのか。これの答えも簡単、こないだ佐々沙咲さんとご縁が出来た時に、個人情報を根掘り葉掘り出されたからである。
そんなしょっぱい思い出はさておき、しかしよくよく考えたら友にでさえ、誕生日を祝われた事はなかったのではないか。
うん。折角友がその気になったのだ。何年振りか分からないが、誕生日を祝われるというのもまあ悪くない。
ははは、祝われてやろうじゃないかー!!
いー02「有難う。嬉しいよ」
玖渚02「ほんと!?今ね、潤ちゃん来るんだよ」
いー03 ああ、なんとあの哀川さんまで!だから今日絶対来るようにって言ってたのか!
友は何て良い奴なんだ、と改めて心に刻んだ。こんな幸せな誕生日は初めてだ。
玖渚03「あ、きたきたー!じゅーんちゃーん!!」
哀川01「おお、玖渚たん!やっぴー。色々もってきたよん。シャンパンとかシャンパンとか清酒大魔王とか」
玖渚04「うへへー。お酒かあ。でもいーちゃんが居るから遠慮しとこうかなあ。何はともあれ、おめでとー!」
哀川02「おお、こちらこそな」
いー04 微笑ましい光景だ。大魔王とか死んでも飲みたくない。
ん、あれ?でも何かおかしくないか。哀川さんにもおめでとうって言ってるぞ。
「友?今日はぼくの誕生日だろ?やっだなー」
哀川さんが胡乱な目で見てきた。あれ何この覚めた目線…。
友が哀川さんに抱きついて、可哀想な目でぼくを見る。
「え?と、友」
玖渚が、暗い、そう、喩えるならばこんにゃくのような顔をしていた。
哀川03「うん、誕生日だよな…」
玖渚05「うんうん」

「僕様ちゃんの……」

いー05 友のだったー!!

<BGM 仕事をサボって麻雀タイム>
「え、あ、ご、ごめん。ぼく一人で舞い上がってたよな……ごめんな」
玖渚06「い、いいんだ。気にしないで!準備もしてあるんだ!」
哀川04「うわーいーたんさいてー。くずーにんげんのくずー」

いー06 哀川さん気とか使ってくれねー!
 空気とか読んで欲しい。全くつかえない大人だ。
哀川05「空気読めよなーいーたん」
いー07「読めてないのはぼくだったー……」
玖渚07「ほ、ほら、折角の僕様ちゃんの誕生日なんだ!存分に楽しんでくれよなっ!」
いー08 友…キャラが壊れてまで気を使って……ああ…。

玖渚08「ほーらマリピカートやろういーちゃん!!」
いー09「そうだな友!」
哀川06「よーしお姉さん頑張っちゃうぞー!!」
いー10 なんだかいいふいんきになってきたぞ!ん?あれ?ふんいきだっけ?

しかし数分後。
<みえないなにかにおびえるよる>
玖渚09「どおりゃああああああ!!!!」
哀川07「ふっ。覚悟はいいか?オレはできてる」
玖渚10「この・・・・・・ド低能がァーーッ」
いー11 ドドドドドドドド。
お母さん

今ぼくは

背景音にしか役に立っていません。
この二人に挟まれてゲームとか無理でした。
玖渚は完璧に人格が変わってます。
玖渚がBボタンを押した。ダッシュした。
哀川08「無駄 無駄ッ!!」
いー12 哀川さんがガードする。マピオカートはこんなゲームだっただろうか。
そこで玖渚が不敵にわらった。
玖渚11「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」
哀川09「何ィ!?」
いー13 どうでもいいですがぼくは聞く人がいないのに実況している意味がわかりませんのでそろそろ実況をやめようと思…
玖渚12「かかったなアホが!」

いー14 やめられる訳がない。
ああ……玖渚がまけそうになっていたのだ。
しかし
にやりと笑ってて玖渚は、全ボタンを押したッ!!、、、、、、、、、、

(爆発音)

「ば、爆発したァァァー!!!!」

テレビが。

</BGM>

<仲良し村>

「…潤さん」
哀川10「なんだよ」
いー15「何やってるんですかね…ぼく達…」
暫しの沈黙。
哀川11「いやしかし今日は最高のナイスバースデーだったな!!」
いー16 この人締めに入ったー!!
しかも中途半端な英語使ってるー!最高って二回言ってるー!!
玖渚13「そ、そうだね!!」
哀川12「次はあたしの誕生日かな!?さーてあたしの誕生日は…」
いー17「ああ、哀川さんの誕生日って何時なんですか?ぼく知らないんで
(どごおっ)
ぜ、是非潤さんの誕生日…教えて下さい……。」
哀川13「うんうん。あたしの誕生日、とくと耳に刻むがいいさ。さて、あたしの誕生日は」
いー18「誕生日は?」
哀川14「…いつだっけ…」




ゴーン。