第四幕……意気別離 台本

※台本をそのまま掲載しております。

零崎01「で、戯言遣い。俺は思うわけだよ。常々常々思っている」
いー01「ああ、何だい殺人鬼。それを言ったらぼくにだって常々思っている事はそれなりに無く無く無く無く…無いんだが」
零崎02「無いんじゃねーか」
いー02「まあぼくの事はほっとけ。どうせ信念あっても忘れるから。
 昔座右の銘作ったんだけど忘れたし。きっと座右の銘が「三日坊主」だったんだな。それで何だよ零崎」
零崎03「……んー。いや、例えば食べ物あるだろう。食べ物一つにとっても俺には趣味趣向があるじゃないか。しかしまあ、俺って言う存在はどうやら拘りっつーのも数多く存在するらしい。個性ってヤツだなあ。
 しかしな、俺の拘りっつーのは時々人を外れている。刃物あるだろう?尖り物好きなんだけどな。拘り過ぎた結果、突き詰め過ぎた結果、今の俺がある訳だ。 刃物を突き詰めたら当然殺人だわな。しかし、普通刃物何て言う物体は人間「危ない」っつー感覚が存在して、例え収集しても刺したりはないワケ」
いー03「お前が人から外れてるって言うのは今更だろう」
零崎04「悪かったね。これでも子犬と子猫が居たらミルクやった上で川に流すくらい位素敵な人間気取ってるんでね。」
いー04「いじめっ子か!!」
零崎05「それでだな、そんな俺の趣味何だが……なあ戯言遣い。俺とお前、相当趣味合わないと思うんだ」
いー05「長ったらしい話の結論がそれかよ…」
零崎06「俺の拘りは人と違う。が、しかぁーし!それはナイフだけであって俺だって飯食うのにパン上に乗っけて食ったりしない!俺にだって常識はあるの!だから常識的に考えて飯には納豆!納豆はひきわりのが美味しいと思うんだが!!」
いー06「それはさっき結論ついただろ!?納豆は大粒。大粒万歳」
零崎07「ふざけんな!ひきわりは丹精込めて農家の人が刻んでくれてるんだぞ!?ひきわりの方が絶対うまい」
いー07「店に売ってるのは機械で刻んであるに決まってんだろ!」

〜テロップ〜

玖渚01「ひきわりって言うのは細かく刻んだ納豆の事なんだよいーちゃん星っ!普通の納豆より黄土色で消化吸収が優れているのが特徴だよ。全国のスーパーでお買い求めいただけます」

〜終了〜

零崎08「納豆はひきわり!たいやきは粒餡!!シチューはごはん!!常識だろ!」
いー08「……零崎。お前の事は元々特に何も見て無かったが、見損なった。流石殺人鬼。食べ物の好みも人外だな……。最後のは想像すら出来ない。」
零崎09「謝れ!俺と全国の食べ物を深く愛する心の持ち主に謝れ…ッ!」
いー09「たいやきは漉し餡です。シチューは普通に食え。カレーは福神漬け…はぼく甘くて嫌いなんだよな…」
零崎10「福神漬けラーブ!ついでに卵と納豆かけて混ぜて食うのがカレー道」
いー10「殺すぞ!」
零崎11「何でだよ!!」
いー11「お前何でも混ぜればいいと思ってるんじゃねーだろーな!味噌汁にご飯かけて食うタイプだろ!信じられない、ああ信じられない。寄るな零崎。お前とは金輪際口も聞きたくない。」
零崎12「ああ、いいともよ!俺だってきかねーよ!あばよ」
いー12「あ、ちょっと待て。ここのカラオケ代誰が払ってくんだよ!ラーメン奢りとか言ってたろ!?ちょっまっ」
零崎13「皿洗いでもしたまえ。」
いー13「お前ーッ」
零崎14「しかし謝ったら助けてやらん事も無い。今財布がちょっと豊かでな。どうだ、お前ひきわりを認めるか」
いー14「くっ・・・う、「生まれてきて」」
零崎15「「すいません」…って俺が謝ってどーすんだよ!」
いー15「勝った…」
零崎16「太宰ー!!!!!!」